シークワーサーの搾りかすで妊婦を救う「つわり軽減」プロジェクト
2023.06.08
カレッジ/コース
JRE Station カレッジ/フードテックコース2022年度後期
コア技術
シークワーサー残渣の加工技術
概要
日本国内でシークワーサーの生産が最も盛んな沖縄県大宜味村では、令和3年には年間1,948tのシークワーサーが生産され、うち1,937tが搾汁されている。その搾りかすは、栄養が豊富で香りが良く、機能性成分を含むため、有効活用が期待されているが、腐りやすい、PHが低く土壌の堆肥になりにくい、冷凍保存にコストがかかるなどの理由から、未利用のまま廃棄されている残渣は多い。
一方、妊婦の約8割が「つわり」による気持ち悪さを経験しているが、妊娠中に「つわり」で苦しむ女性の中には柑橘系の食事で負担が軽減することが経験則的に知られている。シークワーサーに高含有され、リラックス効果を持つと期待される香り成分を活用することで「つわり」への有効な対処法の確立を目指す。本プロジェクトではシークワーサー残渣の効果的な保存方法の開発ならびに「つわり」軽減に有効な成分を活用した商品開発を進める。
メンバー
ロート製薬株式会社 西川育宏
ロート製薬株式会社 桃原淑
味の素株式会社 立上陽平
株式会社丸井 松永和貴
株式会社リバネス 川名祥史(コミュニケーター)
※所属はプロジェクト発足時のもの