リバネスユニバーシティーNEWSコース実施報告:ラーニングクリエイターコース

コース実施報告:ラーニングクリエイターコース

2025.02.18

ラーニングクリエイターコース2024は、2024年10月25日から1月31日の期間において実施し、14名の受講生が参加しました。参加者がコースを通じて何を感じ、学んだか、レポートから抜粋してコースの内容をお伝えします。

 

ラーニングクリエイターコース

「コトづくり」目的とした多様な拠点が全国各地に生まれています。それぞれのビジョンを達成するためには、ハード面だけでなく、多様な視点を調和・統合させ、新たな関係性を創造していく具体的な活動(ソフト部分)を生み出していくリーダー人材が必要です。ラーニングクリエイターは、自身の専門性や情熱を起点に学びの場を創り、学びを通じて人と人の新たな 繋がりを生み出すリーダーです。東京・墨田区を実践フィールドに「まちのにぎわいづくり」に挑む、他にはない実践的なコースです。


最終プレゼン課題:

「まちのにぎわいづくり」に繋がる教育プログラムの企画提案

対象:
・企業・学生等外部と連携した「コトを起こす学びづくり」に関心のある方
・「場」「枠」「ネットワーク」「専門性」を活かして「共創プログラム」をつくれるようになりたい方
・社会とつながった探究活動をつくれるようになりたい先生

実践:
今回受講生が挑んだのは以下の要件で、「学び」を通じて人と人との新たな繋がりを創る、教育プログラムの開発です

  • 自身の「QuestionとPassion」に基づいたコンセプト
  • その企画に関わる大人と子ども両者が「一緒に活動し、互いに新しい学びがある」内容であること
  • 小学生(中学生・高校生)が参加できること
  • 外部の人・場所を巻き込むこと
  • 「継続」できるかたちを考えること


講義の内容はこちらをご覧ください

https://univ.lne.st/courses/lc2024/


実施のダイジェスト

お招きした外部講師の方々

  • 株式会社BIOTA 代表 伊藤光平 さん 
  • 株式会社OUTSENSE 代表取締役 高橋鷹山 さん
  • 株式会社 日本設計 常盤 純代氏
  • NEST EdLAB 代表取締役 藤田大悟氏

 

受講生の学び(参加者レポートより抜粋):

新しいことを起こす「学びの場」をつくるラーニングクリエイター

ハードではなく、賑わいを作ることによって街を作るという考え方はとても大切だと思いました。講義やその後の懇親会を通して、例えば「常連になることができる店がある」ということの大切さを感じることができました。では、なぜこのような環境が大切なのか、自分自身でまだうまく言語化できていないので、これからの授業を通していろいろ考えてみたいです。子どもたちとの科学コミュニケーションを行う際、講師側が「楽しい」「面白い」と思ってコミュニケーションを取ることが大切だと学びました。一方で、このようなイベントを実施する際には「自己満足」に陥らず「子どもたちのため」という気持ちが大切だと思うので、講師がやりたいことのみを実施するのではなく、対象とする子どもたちの環境やさまざまな要因にできるだけ寄り添うようなコミュニケーションの形を探していきたいと思いました。

 

自分の情熱と個のネットワークで面白いことを企てる

自分が技術者に憧れがあることを再発見しました。研究をして技術開発をされているお二方の講師方のお話を聞いて、研究をしてモノ・サービスを作って誰かに届ける、という構図に単純に憧れました。 私の研究分野(運動疫学)の分野で具体的なモノ作りができるイメージが湧かないのでなおさらかもしれません。しかし、今回を機に、自分の研究でも何かものづくりができないか考え始めました。 講師の方のプレゼンについて。こちらが疑問に思ったことを次のスライドで説明するようなスライドづくりに驚きました。 まだまだ自分は人に自分の情熱を伝える力(技術?構成?)が未熟だと感じました。これから研究者として成長するためにも、自分の気持ち、やりたいことを限られた時間で伝えることは重要な力だと思うので、練習して実践して磨いていきたいと思いました。 参加者の皆さんの1分間のプレゼンも、テンポや声のトーン、構成の仕方など、勉強になりました。私も皆さんの胸を借りて、成長していきたいと思います!今回初めての現地参加で、緊張していましたが皆さん壁を作らず入れてくださり、大変ありがたかったです。

 

異なる世界とつながるブリッジコミュニケーション

教員が探究の時間ですべきことは、生徒の話し合いに付き合うこと、一緒に悩むことだと感じた。「ファシリテーターの役割を」とよく言われるが、具体的に何をしていいか分からず、出席確認をして、巡回するだけになっている教員も多い。または指導、指示をしすぎて、与える授業になってしまうこともある。何度も同じところを行ったりきたりし、解決が見えない話し合いに付き合うことが良い問いに巡り合えるために大切な営みだと感じた。教員の数が足らず、今回、私たちがリバネスの皆様にしていただいたように手厚くはできない。しかし、悩んでも話し合いをやめないことに価値を置いて行わないと、探究の意味がないと感じた。このことに理解を得るのは大変難しく、時間も限られているため進めなければならないこともある。どうしたら学校にこのような探究の難しさ、大切さを伝えていけるか、回を増すごとに悩みは増える。自分が最後まで企画について向き合えるかも、ある意味大きな挑戦である。


アンドの発想で両輪を回す「学びの場」とは

中島先生の講義では、whatだけでは想像できないようなきかくでもwhyを追求することで、じゃあ何をするか考えることができ、ほかの協力を仰ぐときにも自分たちからの押し付けではなく共感にできるということを聞いて、確かにただなにかして欲しいというお願いではなく具体的にどういう理由でどんな熱意があるから○○をしてるあなたには□□を手伝って欲しいという想いも伝えた方が伝わるなと感じた。自分たちのグループはどんな協力が欲しいという話はしてるが、その想いの部分までまとまりきっていない節があるので参考にしたい。また関わった全ての人に感謝されるandの考えの部分では、関心して手伝ってくれる人もやってよかったと思って貰えるような企画にするには、まず自分たちが本当に面白いと思える企画であることが必要だと思うし、その為にはもっと汗をかくような地道なことを積み重ねていく必要があるなと感じた。

相手の心を動かし、一歩前にすすめるプレゼンテーション

色々なグループのプレゼンを聞く中で、企画を通して参加者がどんな状態になり、参加者にとってなにが学びにつながるのか 街にとってはどんなメリットがあり、街に変容の可能性を生み出せるかが重要だと感じました。 私たちの企画としては、参加者が自分の街の良さを認識し、街をこうしたいと考えるきっかけづくりができ、学びには、子ども達の自由な発想が地域を変えている事例を出し、自分たちが楽しみながら出すアイデアが実現する可能性があるということを知る。 街の発展性というポテンシャルを考えることができていることかと考えています。 地域にとってのメリットは、地場の子ども達が街のことを自分ごととすることで、おしなりエリアらしい発展ができる可能性があること。 街の魅力を子供達を通して再認識できることなのかと考えました。 プレゼンでも企画を通したストーリーを話せるとより必要な人を巻き込めるのではないかと思いました。

本コースでは5つのチームで具体的な企画構想をし、最終プレゼンにて企画コンペを実施。2チームが採択されました。3月末に東武不動産株式会社が運営する「ことまちラボ」にて企画を実施します

 

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