受講者の声:これまでの方法が通用しない環境でビジネスの原点を学び直す(守山乳業・橋本浩さん)
2023.05.10
これまでの方法が通用しない環境でビジネスの原点を学び直す
守山乳業株式会社 橋本 浩さん
お菓子メーカー、生活材メーカーなど複数のメーカーの研究開発部署で、健康機能食品の開発などのキャリアを積んできました。シニアが若い人に経験からくる知識を提供し、若い人から新しい知識を学ぶ知識の等価交換というユニバーシティーのコンセプトに共感して個人として参加しました。
前半はひたすら自分のQuestionやPassionを突き詰める機会を持ち、内面に入っていく時間を過ごしました。自分の内面をほっていく中では、これまでの食品企業などでの経験から「健康に年をとるためのテックの開発」について興味を持っており、その実現にむけて考えを深めたいと考えました。また、自分のこれまでの経験から、ほかの人にも内面に入っていく材料を提供できた気がします。ところが後半、深掘りした内面を糧にして、開発するテクノロジーを決め、外で検証する活動になったら、大企業のやり方は通用しませんでした。
大企業の商品開発では、例えば、5原則のようなものに従って開発を進めてきました。多くの場合技術開発で強みを作ってから商品開発で最適化するような進め方です。最適化で尖った部分がなくなってしまうし自由に発想して、と言われてもすぐには切り替えられないことが多いと思います。
ユニバーシティーでは熱い思いとベクトルがあればビジネスモデルも気にしなくても良い、と気づいたし、自分で選んだ道が正解になるように仕向けるのがリバネス流でした。そのために徹底的に内面を深掘りしたのです。消費者調査などすると尖った商品アイデアが丸くなってしまうことがあるのですが、会社の中で作った商品が本当に世の中を変えられるのか。ヒット商品は手を動かしてお客さんの顔を毎日見る、という一次情報から生まれる。そんな原点の振り返りになりました。
まずはやってみようという方針のもと、参加する若い方のスピードが加速し、そのエネルギーに引っ張られ、完全に巻き込まれました。本気になる人の加速度を目の当たりにしました。若い人から学ぶ、というのはその通りだと思いました。今後、今の会社で、これまでの経験を活かした開発の知見を伝えていく予定です。自分が突き詰めたQやPの実現に向け、色々な会社とも協働で働いていきたいと思います。Give&Takeになるよう経験を棚卸ししていきたいです。