リバネスユニバーシティーNEWS瀬戸内海の未来を動かしたリバネスユニバーシティーの出会い 〜中国銀行とイノカ、瀬戸内海のネイチャーポジティブに挑む〜

瀬戸内海の未来を動かしたリバネスユニバーシティーの出会い 〜中国銀行とイノカ、瀬戸内海のネイチャーポジティブに挑む〜

2026.03.30



中国銀行 地方創生SDGs推進部 武田憲和さん(向かって左)
株式会社イノカ 松浦京佑さん(向かって右)

2026年3月20日に中国銀行を傘下に置くちゅうぎんフィナンシャルグループと株式会社イノカは連携協定を結んだ。この協定は瀬戸内海における生物多様性保全を具体的な活動へと繋げることを目的とし、ちゅうぎんフィナンシャルグループ(子会社シーキューブコンサルティング)が地域企業のTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)の開示支援を担い、イノカはその「ソリューション」として、海洋環境の状態評価や海洋関連での事業開拓を担う。この共創のきっかけは、異分野の相手との共感を作り、未来に思考を飛ばした連携やプロジェクトを作り出すための力を実践的に身につける「リバネスユニバーシティー」の場にあった。

休憩時間の何気ない会話から始まった交流

中国銀行地方創生SDGs推進部の武田憲和さんと株式会社イノカの松浦京佑さんは2024年、リバネスユニバーシティーのブリッジコミュニケーションコースに参加。武田さんは地方創生とSDGsを推進する専門部署で、ベンチャー支援、環境保全など、地域のための活動を行っていた。松浦さんはイノカの中でも教育企画への情熱があり、知識や分野の異なる人へのコミュニケーションを学ぶために参加していた。2人は講座中別のチームに所属していたが、休憩時間の何気ない会話がきっかけに交流を開始。休憩時間に松浦さんが紹介したイノカの水槽群が武田さんの目に留まったのだ。岡山・瀬戸内海の観光資源としての価値を強く認識していた武田さんは、「海の環境を再現できる」イノカの技術に大きな可能性を感じた。その後武田さんが東京のイノカオフィスを訪問し、関係構築が始まった。

小さな一歩目から広域連携へ

「当時のイノカは、銀行に何の連携を持ちかけていいかわからず、融資を相談した」と松浦さんは言う。しかし、地方銀行である中国銀行が東京のベンチャー企業に直接融資することは簡単ではなかった。そこで武田さんは別の形の連携を提案する。それが岡山地域での有償での教育イベントの開催だった。この一歩目の活動を元に、両者は継続的な地域貢献を目指す「瀬戸内渚フォーラム」の設立へと舵を切る。中国銀行が前面に出るのではなく、イノカを前に出すことで、岡山だけでなく、百十四銀行や広島銀行といった他の金融機関、地域企業や大手企業も巻き込む広域連携が実現。2人の出会いは地域社会へと深く根差し、大きなムーブメントを生み出していった。イノカ自身も武田さんの紹介で多くの岡山の企業に出会い、地域に溶け込むことができたのだ。

伴走者が発揮するリーダーシップ

武田さんは受講時、自身を「自ら旗を立てるリーダーではなく地域企業やベンチャーの伴走者だ」と考えていた。しかし、武田さんには「お金にならないが社会に絶対必要だと思うことで誰もやらないことを支援する」という強い熱意があった。この思いに基づき、銀行のもつネットワークやアセットを自ら動いて提供し、リーダーシップを発揮して地域での活動を自ら推進してきたのだ。ブリッジコミュニケーションコースでは「地球貢献のためにビジネスがある」という未来の世界で自分はどんな行動を取るのかの問いが投げかけられる。武田さんの行動は、前に立つリーダーでなくても、伴走者として情熱に基づきリーダーシップを発揮することで地域を動かすことができることを示した。現在、武田さんはその行動力やマインドを買われて、スタートアップの伴走者を育てるリバネスのキャピタルブリッジコミュニケーションコースのコミュニケーターとしても活躍している。

 

御社弊社の枠を超えた関係性で瀬戸内の未来を創る

松浦さんは2人の出会いをこう振り返る。「武田さんの最初の印象は自分はリーダーではない、という発言や、自分の意見を率直に述べる姿からも、異色な人がいるなあという認識でした。しかし仲良くなってからたくさんの地域の人の紹介をしてもらいました。東京のベンチャーであるイノカが岡山の経済界を巻き込めたのは、武田さんのおかげです。今では社員旅行に来てもらうくらいイノカに溶け込んでたくさんの意見交換をさせてもらっていて、一緒にやりたいことがいっぱいです」。業界も性格も年齢も、全く違う両者は、松浦さんの教育や海洋へのパッションと、武田さんの壁を超える力で、御社弊社で隔てられた関係性を乗り越え、新しいコトを起こす橋がかかったのだ。両者の異色ながらも強固なパートナーシップは、社会課題解決と地域貢献というビジョンを実現するため、今後さらに広がっていくことだろう。

ちゅうぎんフィナンシャルグループと株式会社イノカの連携リリースはこちら

 

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