感性と素材カレッジ2024 感性イントレプレナーコースの全日程を修了!
2025.05.13
感性と素材カレッジは、「『心の充足』の実現によるビジネス創出」をミッションに、artienceグループが持つ素材や技術等のアセットと受講生のアセット、価値観を繋げ、新しい事業を生み出すことを目指しています。
初開催となった2024年度は、20名の受講生を迎え4ヶ月間の活動を経て4件のプロジェクトが生まれました。
本記事では、4ヶ月間の活動の概要をお伝えします。

本カレッジでの活動内容
本カレッジは、4ヶ月間月2回、全8回の講座で構成されています。
第1回から第6回は講義1時間とゼミ1時間、第7回と第8回はゼミを2時間、行いました。
・第1〜6回:講義+ゼミ
講義は2つのパートに分かれており、前半は講師が「感性価値創出にむけた18の考え方」を事例を交えて伝えました。
後半は毎回1名のゲストスピーカーが登壇。ゲストスピーカーは、各回のテーマにあわせて自らの実践例や体験談・失敗談を多く語ってもらいました。ゼミでは、受講生が構想したビジネスモデル案などを受講生みずからが発表し、それに対してプロデューサーがフィードバックを行い、それぞれの考える感性価値の本質を追求、ビジネスモデルのブラッシュアップを行いました。
・第7回:ゼミ(チームによるプロジェクトの最終プレゼン)
「人の心を動かす」をテーマに、各チームで策定したプロジェクトについてプレゼンを行いました。4チームのプレゼンのうち、最も共感が得られたチーム、感性価値を生み出し世界を変えそうなチームに、実証費(最大50万円)を渡しました!
・第8回:ゼミ(受講生個人による気づきのプレゼン)
「覚悟を決める」をテーマに、受講生1人1人が、講座における気づきやこれからの行動についての宣言と、あなたにとっての「感性価値」とはなにかをプレゼンテーションしました。

本カレッジから生まれたプロジェクト
20名の受講生が、5チームに分かれて各チームで感性価値創出・課題解決を目指したビジネスモデルを構想しました。
チームHuXion A i m y 曖昧な私の想いをアートに
Aimyは、言葉で表現しきれない曖昧な想いをアートで表現するAIアシスタント。AI技術の発展により個人のアイデンティティが失われつつある現代社会において、Aimyは自分自身と向き合い、自分らしさを見出すきっかけを提供する。
チームSAVE OUR KIDS 毎日砂場遊び
子をもつ親の目線で、暑い夏の日でも子供たちが砂場で安全に楽しく遊べるようにしたいという想いを叶えるための方法を探索。ペルチェ素子を使い冷たく冷やされた砂が出てくる砂場「Cool the Sand」を考案。
においチーム ANO Fragrance
実家の味噌汁のように、匂いによる充実感で食事や体験を変えられる世界を目指している。病院食は味が薄く食欲が湧かないという課題がある一方で、食事を提供する側は健康・栄養面とホスピタリティ・食の楽しみの両立に難しさを感じている。そこで、匂いをプラスで提供することで食の体験価値を高められるサービスを考案している。
Team映画「感」 味覚による映画没入体験!オンデマンドフードプリンター「Bot's New」
映画の没入体験を味覚で演出するオンデマンドフードプリンター「Bot's New」を提案。新開発の「Bot's New」カートリッジシステムを使い、映画の雰囲気に合わせたフード・ドリンクをオンデマンドで再現する計画。
チームひといろ ひといろ- ひとの日常にいろどりを与える –
日常を劇場のように楽しむことをビジョンとし、日本の伝統的な技術「金継ぎ」を服に施す「服の金継ぎ」という新たな概念を生み出した。UV硬化型バインダーの開発により、熱転写では対応できなかった革製品やプラスチックなどにも、顔料箔による金継ぎを施すことが可能に。
第7回の講座において、各チーム7分間のプレゼンテーションを行い。3名の審査員による5分の質疑応答と審査を行い、一番共感が得られたチーム、感性価値を生み出し世界を変えそうなチームに、最優秀賞(実証費50万円)を渡しました。今回は、チームHuXionが50万円を獲得しました!

最終回で語られた「あなたにとっての感性価値とは」
最終回では、受講生それぞれが自分にとっての感性価値とはなにかを考え表明し、修了後も本カレッジで学んだことを本業に活かしながら、自ら新たなことを仕掛け続けることを宣言して、2024年のコースを修了しました。
- 自分の感性価値は、自分と相手のワクワクが混じり合った瞬間に生まれる。
- 感性価値は言葉にできない、心が動く瞬間だと思う。
- みんなで共に考えた本質という軸からブレずに、それを実現させることに感性価値がある。
- 他のチームが優勝して、心の底から「よかったね」と思ってしまった。自分の感性価値もそこにあるのかもしれない、と思った。
- 感性価値、他者との関係性の中にいる自分を意識している。相手とのコミュニケーションを通じて、相手の和んでいる、緊張しているなどを感じ取って、自分が満足したり反省したり。ぐるぐるする感情の変化を持ちながらも、次のステップを歩んでいく活力みたいなものを感性価値として考えている。
- 感性価値がビジネスチャンスになると気づいてから、自分の心の変化を機敏に捉えられるようになった。
- 感性価値は物語かな、と思う。自分が最初からこういうトーンで話しているストーリーが合ったり、同じものでもいろいろな捉え方がある中で、こういう未来を描けるな、って思ったときに価値が生まれる感覚がある。
