リバネスユニバーシティーコンテンツことまちカレッジ受講生の声:「学び」を起点に、 街に新しいにぎわいをつくっていく(日本設計・中居さん)

受講生の声:「学び」を起点に、 街に新しいにぎわいをつくっていく(日本設計・中居さん)

2024.05.31

「学び」を起点に、 街に新しいにぎわいをつくっていく

株式会社日本設計
プロジェクトデザイン群
中居 有紀さん

※参加コース:ラーニングクリエイターコース

東京都墨田区の押上・業平エリアのにぎわいづくりプロジェクトに参加している日本設計の中居さん。スカイツリータウンの南側に位置する浅草通り沿道のエリアで、魅力的な活気を生み出していくためには、地域の方々の「コミュニケーション」が鍵になると感じていた。4ヶ月のラーニングクリエイターコー スでの経験を糧に、中居さんらしい街のにぎわいづくりが始まろうとしている。

「にぎわい」とは何か?

ラーニングクリエイターコースは、 2023年に新しく立ち上がったリバネス ユニバーシティーのコースだ。東武不 動産株式会社がパートナーとなり、「街 のにぎわいづくり」をテーマに、学校教員 、学生 、ベンチャー企業 、行 政 、鉄道・建築業界の方々が受講生として集まっ た 。「普段は、同じ建築業界の方とのコミュニケーションがメインなので、異分野の方々との会話はとても新鮮でした 」と中居さん 。このコースは 、お互いが触れたことのない世界に飛び込み、 議論を通じて、子どもと大人が共に学 ぶことのできる教育プログラムの企画開発をゴールとして進んでいく。新たなコミュニケーションが生まれることこそ「にぎわい」と考え、中居さんはラーニングクリエイターとして、プログラムが街に根付いていくところまで作り込むことで、持続的に地域内外から子どもたち、大人が訪れ、継続性のある人と人との繋がりをつくっていくことを目指した。

 

知らない世界に一歩踏み込み、 混ざり合う

中居さんは、環境移送技術で人も自然も栄える世界を目指すベンチャー企業の金田さん、中高一貫校で生物の教員を務める石澤さんとチームを組んだ。生き物の魅力や探究の楽しさを伝えたい、 地域を知り、その中でのコミュニケーションを加速させたい、といった各メンバーの想いを重ねながら、「生き物が好き」をテーマに墨田と人をつなぐプログラムの開発に挑んだ。実際に業平エリアの北十間川に住むプランクトンを採集観察し、図鑑を元に同定を行った後に、スケッチしてカードを作成するなど、普段の業務では全く触れない経験が多かったが、その分新しい発見の連続だったという。最終的に開発したプログラムには、子どもたちに身近な対戦型カードゲー ムでこの地域の生物に対する知識を増やし、遊び仲間を増やすと同時に、プレイヤーの再訪を促すという仕掛けを組み込んだ。「普段当たり前のように私たちの周りにある川に関しても、一歩踏み込んでみると知らない世界がたくさんあります。それが地域に愛着を持つ仕掛けになるんじゃないかと感じました」 と中居さんは語る。

 

自分の「面白い」を 街のにぎわいづくりに加えていく

これから中居さんは自らラーニング クリエイターとして、押上・業平の路地園芸を切り口に、新しい企画を提案したいと考えている。「この地域は庭も少ない一方で、住宅街があり、軒先に植物を並べている家庭が多いんです。中には、 鉢植えから飛び出して大きくなっている植物もあり、生命の力強さを感じることができます。私自身も学びながら、地域のコミュニケーションを促すような 縁の取り組みを作り、一緒に企画を進めてくれる人を巻き込んでいきたいです」。 地元で路地園芸を行っている方々と協力したツアー企画、植物の専門家を巻き込んだ実験教室など、アイデアは膨らんでいく 。自らの「面白い」と感じたことを起点にした学びのプログラムを通じ て、中居さんらしい街のにぎわいづくりが始まろうとしている。

 

中居さんらのチームが実施したプログラム

すみだいきもの調査隊
押上に棲む水生生物(プランクトン)を自分の手で「ゲット」し、オリジナルの「すみだいきものカードゲーム」をつくります。

・1日目 「プランクトン観察とカードづくり」
・2日目 カードゲーム対戦

 

ラーニングクリエイターコースの詳細はこちらをご覧下さい

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