リバネスユニバーシティーコンテンツ受講生の声:言語を超えたコミュニケーションの実現で色鮮やかな未来を作る(東洋インキ・鈴木さん)

受講生の声:言語を超えたコミュニケーションの実現で色鮮やかな未来を作る(東洋インキ・鈴木さん)

2025.03.06

言語を超えたコミュニケーションの実現で色鮮やかな未来を作る

鈴木聖矢氏
東洋インキ株式会社技術本部

参加コース:感性と素材カレッジ(株式会社artience) 感性イントラプレナーコース

「『感性』というタイトルを見て面白そうと思ったんです」そう話す鈴木さん。もともとアートや「色」が好きだった鈴木さんは、機械工学を学んだ高専卒業後、東洋インキに入社した。持株会社の東洋インキSCホールディングスの社名かがartience、すなわち「アート&サイエンス」という意味に変わったこともあり、今後の自分の方向性を新しくなった企業文化の中で見つけたいと思い、参加を決めた。

 

コミュニケーションを起点にした価値創出をしたい

品質管理や開発部門を渡り歩きながらカラーユニバーサルデザインのためのツールの開発などに携わってきたという鈴木さん。カスタマーサポートにいたこともあり、人とのコミュニケーションの重要性を実感してきた。鈴木さんが開発したシステムは、色弱ユーザーのための商品をデザインする人を対象としている。デザイナーとのコミュニケーションの中で、色弱の方にとっての見やすさと、一般の方にも買いたくなるデザインの両者のバランスを取れるような商品づくりができるシステムが必要だと気付いた。「感性と素材カレッジ」が立ち上がったのは、色を主軸に川下の方々の価値をつくる仕事への想いが沸き起こり始めていた頃だった。

 

曖昧な想いを可視化するAimyプロジェクトの提案

感性イントラプレナーコースで鈴木さんが提案したのは「曖昧な私の想いをアートにする」Aimy(エイミー)。言葉で表現しきれないものをアートで表現するAIアシスタントで、自分の感情を可視化し自己理解を深めるツールだ。潜在的な感情を見つめ直し、自分らしく、素直に、前向きに生きられるように、という鈴木さんの願いが詰まっている。始めは市場性を意識して「ストレスチェックに使えるツール」といったテーマをプレゼンしていた鈴木さんだが、ある時「自分の感情の可視化」に振り切った。「吹っ切れたのは、コースの中で『本当にそれやりたいの?』と何度も聞かれたこともあり、もやもやと考えていた本音を思い切って皆の前で話してみたときでした。」自分の内側に隠し持った本音や情熱をちゃんと外に開示することの重要性に気付いたという。そこから一気にプロトタイプを作成し、わずか数週間で周囲に見せることができた。

 

新事業創出に必要なのは情熱と共感

多くの仕事では、予算や開発手順など仕事を進めるために重要な情報のやりとりがほとんどであり、情熱や思いなどの本質的な事を共有する機会はほとんどない。言いたいことを飲み込むことが多かった鈴木さんは、講座の中で本音を開示し、共感を得ることができた。やはりコースの中で一番印象に残っているのも「新事業創出に必要なのは情熱と共感」だと鈴木さんは話す。自分がこれまで大事に感じていた人とのコミュニケーションと、今回やりたいと思っていた新事業への挑戦が繋がった瞬間だった。「この感覚を信じてこれからも突き進んでいきたいです」。その後、鈴木さんは新規テーマ創出をする部門に自ら手を上げて異動。本格的な挑戦が始まっている。(文・立花智子)

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