リバネスユニバーシティーコンテンツジャーミネーションカレッジ受講生の声:石川を「スタートアップが生まれ育つ地」にするために(公益財団法人石川県産業創出支援機構・川端さん)

受講生の声:石川を「スタートアップが生まれ育つ地」にするために(公益財団法人石川県産業創出支援機構・川端さん)

2024.12.26

石川を「スタートアップが生まれ育つ地」にするために

公益財団法人石川県産業創出支援機構
川端 洋平さん

 

※参加コース:キャピタルブリッジコミュニケーターコース

 

生まれ育った石川県のために自分は何ができるのかを問い続けてきた公益財団法人石川県産業創出支援機構(以下、ISICO)の川端さん。
福祉や観光、新型コロナウイルス対策など様々な仕事を通じて地域と関わってきた中で、現在は石川の地に新産業の種を生むようなスタートアップ企業の支援に取り組んでいる。
何もかもが初めての経験の中、キャピタルブリッジコミュニケーションコースで掴んだ「支援者ではなく伴走者になる」という感覚は、生まれ育った地の県職員の川端さんだからこそ発揮できる力になるだろう。

 

自身にできることを考えて

 石川県では18年にわたり「スタートアップビジネスプランコンテストいしかわ」という、飛躍的な成長が期待できるスタートアップに集中的に支援するという取り組みを行っている。スタートアップには、細部まで手が行き届く支援が必要だ。そのためには、行政とスタートアップ企業の距離を縮め、相互の関係性を構築することが重要だと川端さんは考えていた。一人ひとりの「起業したい」と声をあげている人たちの存在を把握できているからこそ、自身がどのように積極的にスタートアップに関わっていくマインドを身につけていくか悩んでいた時に、リバネスの方からコースの紹介をしてもらい、参加を決意した。

 

支援者ではなく伴走者になる

 実際に今回は、株式会社イノカ(以下、イノカ)のCxOとして連携仮説を生み出していった。川端さんはコース受講中の、「支援者ではなく伴走者として一緒に走っていく」という言葉が特に印象に残っているという。
コース参加前は「本当にできるのか?」「お金儲けとしてちゃんと成り立つのか」という客観的な視点で会話することが多かったが、講義内でベンチャーの一員として構えましょうという話を受けた川端さん。今までベンチャーを本当の意味で伴走できていただろうか?と考える中で、将来の可能性やマネタイズの部分を中心に見ていて真にベンチャーと話せていなかったことに気付いたという。その言葉を聞いてからは、自分たちが彼らのチームだとしたら、壁打ち相手になる専門家や進出を目指すマーケットの顧客との接点作りができないだろうか。といった自身の持っているアセットネットワークを活用する視点でディスカッションすることができるようになったという。

 

「待ち」の姿勢ではなく、自らが接続していく

今の自分であれば、将来の可能性やマネタイズでの視点ではなく、真の気持ちや目指す先を一緒にベンチャーと話し、作っていきたいと語る川端さん。
コース中のディスカッションでは、事業会社と金融機関、そして自治体という色の違った3社の中で、事業会社と金融機関、ベンチャーは揺るぎない信念を持って動いていることを強く感じ、行政も同じように強い思いと推進力を持つべきだと感じたという。単体で使えるリソースは限られるかもしれないが、それぞれのアセットを組み合わせれば様々な課題を解決できそうだと感じたそうだ。
コース終了後も今回CxOとして伴走したイノカに声をかけ、実際に石川県に来てもらい、現場を見ながら石川県とイノカで一緒にできることについてディスカッションを行ったという。具体的な一次情報を取得するために、地元企業や金融機関との接点を生み出したり、県庁との面談を打診へアクションを起こしている川端さん。考えるだけの「待ち」の姿勢ではなく、自分から声をかけアクションを起こしていく。自分一人ではできないことをベンチャーと一緒に叶えていくために、やりきっていきたいと思うと語る。
キャピタルブリッジコミュニケーターとして、これから石川県をベンチャーとともに盛り上げるだろう。

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