リバネスユニバーシティーコンテンツジャーミネーションカレッジ受講生の声:銀行員の自己変革がベンチャーの未来を支える鍵になる(三菱UFJ銀行・柏岡さん)

受講生の声:銀行員の自己変革がベンチャーの未来を支える鍵になる(三菱UFJ銀行・柏岡さん)

2024.06.18


銀行員の自己変革がベンチャーの未来を支える鍵になる

株式会社三菱UFJ銀行
スタートアップ戦略部 調査役
柏岡 祐耶さん

 

※参加コース:ファイナンスブリッジコミュニケーターコース

 

前職で政府系金融機関に所属していた柏岡さんは、融資という形でベンチャー支援はしてきたが、融資だけでなくその後の事業成長にも関わりたいという熱をもち、2023年に三菱UFJ銀行に入行した。カレッジを受講したことで、受講前よりもどう伴走していくことでベンチャーがより加速していけるのか明確になり、より一層「伴走者」が重要だと再認識できたという。

 

自らの環境を変え、よりベンチャーと近い存在へ

前職の政府系金融機関では、主に創業初期の企業に対する融資業務に取り組んできた柏岡さん。そこには、顧客と共に成長し一緒に困難を乗り越えたいという思いがあった。しかし、政府系金融機関ではビジネスモデル的に裾野広くベンチャーに融資はできても、一緒になって事業成長を支えるという取組みを行うにはどうしても限界があった。「大変多くの企業様にお取引いただいており、1社1社に注力できる時間が限られることも事実なのですが、融資だけをもって本当にご支援できていると言えるのか、という疑問があったんです」。そんな思いから転職を決意し、さらには金融機関にできる融資以外の事業支援のかたちを模索するため、ジャーミネーションカレッジへの参加を決めたのだ。

 

腹を割ったコミュニケーションの大切さ

カレッジの中で特に学びとなったのが、他の金融機関や企業の受講者の方々と密に話しながらプロジェクトを回す経験ができたことだという。実は、今までも他の金融機関やVCと話をする機会はあったが、表面的な話で終わってしまい、機関として何をしているのか、それぞれの金融機関がどういう思いをもって仕事を進めているか、という話を聞く機会はほとんどなかった。「それができただけでもすごく刺激的でしたね」と柏岡さんは話す。コミュニケーションをする際は、お互いの立場や課題を理解し、単なる取引以上の密な関係性を築くことを意識すると、課題を共有でき、解決に向けて一緒に取り組めることに気づいたのだ。そして、ベンチャーとの実践では、ベンチャーの事業を理解することはもちろん、金融機関が持っているアセットを積極的に開示するよう意識した。それを繰り返す中で、自分ならどの足りないピースを補えるのか自然に考えることができるようになったと語る。

 

繋ぐだけでなく自らが橋を掛ける

カレッジの最終回、柏岡さんは「創業期ベンチャー及び相手側双方の立場で連携仮説を提案し、橋渡しができるFBCを目指します」と宣言した。金融機関やVCの目線からするとどうしても利益の視点から創業期が対象外になってしまいがちだが、創業期のベンチャーに対して一つの考え方に凝り固まるのではなく、常に包括的な視点を持ち、具体的な連携仮設を継続的に提案し続ける役になる、という意味が込められている。「日本の未来であるジャーミネーション期のベンチャーこそ、これから支えて行くことが必要だ」と力強く話す柏岡さん。ファイナンスブリッジコミュニケーターとして、これから金融機関と創業期のベンチャーに新たな橋を次々にかけていくことだろう。

 

キャピタルブリッジコミュニケーションコース(旧ファイナンスブリッジコミュニケーターコース)の詳細はこちらをご覧下さい

この記事をシェア
体験セミナー受付中