リバネスユニバーシティーコンテンツジャーミネーションカレッジ受講生の声:10年先を見据えた対話のできるコミュニケーターになる(みずほ銀行・中村さん)

受講生の声:10年先を見据えた対話のできるコミュニケーターになる(みずほ銀行・中村さん)

2024.05.31

10年先を見据えた対話のできる
コミュニケーターになる

株式会社みずほ銀行
イノベーション企業支援部 ヘルスケア・マテリアルチーム
中村大輝さん

 

※参加コース:ファイナンスブリッジコミュニケーターコース

 

みずほ銀行でベンチャー支援に携わる中村さん。「ベンチャーの CFO になりきってリスクテイクできる ” 伴走 ” を学ぶ」という『ファイナンスブリッジコミュニケーターコース』を知り「これは自分自身への良い刺激になる」と直感し、参加を決意。コース受講により学びと気づきを得た、中村さんの新たな取り組みに迫る。

 

より深いリスクテイクの立ち回り方を求めて

大学院卒業後、行政機関で素材系の研究開発支援を行っていた中村さん。イノベーションに繋がる最先端の研究を事業化するベンチャーの支援に強い想いを持ち、銀行への転身を決意した。最先端の研究をもとに事業を立ち上げようとしている人たちとの対話は刺激的で、やりがいを感じる一方で、融資メニューの提供など、金融機関同士では差別化しづらいコモディティな領域以外でどのような動き方をすれば良いのか。中村さんは、各金融機関のターゲット企業の選定やリスクテイクの考え方の違いがあることは認識していたものの、自社がそして自分がどのようなポジショニングを取るべきか、どの程度のリスクまで踏み込めるか日々悩んでいた。

 

信用ではなく信頼
他機関と共にベンチャーの真の課題に向き合う

講義に加えベンチャー経営者と他の投融資機関の受講者とともに行うグループワークを通して、中村さんはベン
チャー企業にとって重要なのは、単なる商品の提供ではないと気付いたという。「銀行は証券会社などの他の金融機関とは異なり、IPO の時だけといったようなポイントポイントの関わりではなく、企業と最も長い付き合いができる存在です。だからこそ開発の段階からファイナンス面に限らず会社のビジョンを含めた議論を行うパートナーのような存在になれるんです。」そのために大切なのは、信用を担保にビジネスを進めるだけでなく、経営者との密な対話を通じて、真の経営課題を理解すること。そして、自社アセットはもちろん、自分自身のアセットも理解し、個として伴走するような覚悟で向き合って信頼関係を構築することで、ベンチャーの成長を伴走していくことの大切さを学んだ。

 

大企業との共同出資という新たな価値創出への挑戦

中村さんは現在、スタートアップと金融の価値創出に向けた新たな取り組みを仕掛けている。それが、大企業と連携した銀行本体からのシード期ベンチャー企業への共同出資だ。自社のネットワークというアセットを活用し、ベンチャーの技術を大企業に接続する。その後、ベンチャーと大企業双方と密なコミュニケーションを取りながら出資の実行までもっていく。金融機関、ベンチャー企業、大企業がそれぞれの強みを活かし、共に新しい価値を創出する取り組みだが、出資の検討においては、シード期のベンチャーのポテンシャル評価の見極めの難しさや、ステークホルダーが増えることでの苦労もある。 「スタートアップと金融の価値創出に向けて、10年先を見据えた対話のできるコミュニケーターになる」。この中村さんの力強い宣言には、ベンチャー企業の長期的な成長を見据え、寄り添い続ける覚悟が込められている。目先の利益だけでなく、遠い未来の価値創造を共に目指す。それが中村さんの理想とするコミュニケーターの姿だ。 本コースでブリッジコミュニケーションを学び実践してきた中村さんであれば、必ずや世界を変えるような動きを見せてくれるだろう。

 

キャピタルブリッジコミュニケーションコース(旧ファイナンスブリッジコミュニケーターコース)の詳細はこちらをご覧下さい

この記事をシェア
体験セミナー受付中