受講生の声:未知の世界に 飛び込んで得られた、 身近な仕事への新たな視点(中国銀行・松井さん)
2024.12.01
未知の世界に 飛び込んで得られた、 身近な仕事への新たな視点
株式会社中国銀行
津山支店
松井 菜絵さん
※参加コース:ブリッジコミュニケーションコース
松井さんは勤務先の外部研修の選択コースの1つとしてブリッジコミュニ ケーションコースを選択した。最初は「地球貢献」も「ブリッジコミュニケーション」 もその意味を理解していたわけではないと言う。銀行業務は意識しないと同じ人、同じ仕事の連続で世界が変わらない。一方で、銀行も変化が必要な時代に、 自分自身で知らない世界を見てみたいと、「未知」だからこそ飛び込んだ。
リーダーはカリスマでなくていい
銀行業務での支店長代理の経験もある松井さん。人の動かし方やリーダーとしての在り方を考える中で、受講して一番印象に残ったことは「リーダーはスーパーマンではない」ということだった。「支店長は束ねる人なのでその人が圧倒的にリーダーシップを持って引っ張るカリスマでいなければと思っていたが、個 の集合体でそれぞれがリーダーシップを発揮していければ良い、とこの講座で聞き、それなら自分にもできるし 、後輩たちにも勧められる」と感じたという 。「リーダーの役割はチームが楽しく働いてうまく回るように活動すること」と常にチームのことを考えて奮闘していた松井さんにとって、お互いが得意なことを伸ばしあって、それを活かせる組織であればいい、というのは新しい考え方だったようだ。
インプットと考察が今の自分に必要だと実感
受講中松井さんがもっとも苦 労したのは「自分がこうしたい」と意見をはっきりと伝えることだ。 受講生には多様な仕事をしてきた社会人が集まっており 、「こんなことがしたい」「あんなことができるようになりたい」とアイデアを語 る様子を見て、面白いと思うとともに、自分自身のことを考える機 会やインプットが少ないことを実 感した。「営業店ではこれまでに ない新しい取り組みを提案する機 会はなかなかない。自分がこうしたい、と語る機会も、発想を飛ば して新しいものを考えて、それを 仮置きして具体化してみる機会も 新鮮で、言語化に苦労しました」。 可能性を具体化するには世の中の新しい動きに対するインプットと自身のやりたいことを深く考えていく機会が必要だと感じたと言う。
人を巻き込むには自分の言葉や行動から
「自分のやりたいこと」を悩み 続ける中で浮かんだのは、地域で 身近に接してきた高齢者の「孤独」 だった。銀行の窓口で行員とのコ ミュニケーションを求める彼らの 孤独はひしひしと感じていた。自 分たちの40年後を考えると人ごとには思えなかった。最終アウトプットでは 、同じく「孤独」を研究で感じている研究者たち2名と、離れていても一緒に研究や活動のできる仕組みを考えた。この過程で大事なのは自分の言葉や行動で「相手を巻き込む」ということだったと話す。それは身近な仕事でも同じだと松井さんは感じた。「上からの施策を部下に伝えるときでも、相手は理解はしていても納得していないような事が多く悩んでいたのですが、自分の言葉や行動で伝えることで、相手を心から動かすことができるのではないかと考えられるようになりました」。未知の世界に飛び込んだ松井さんだが、身近な仕事に活かされる視点を自らつかみ取る機会となったようだ。